tyt-170

管理番号: TYT-170
妖異通称: 妖蛆の秘密
危険レベル: レベル3
遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。物品や事象の場合、直ちにその場から離れます。 非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
対応状況: 捜索中

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表紙は鉄製で、黒く分厚い。

● 翻訳家吸血殺害事件
『妖蛆の秘密』を翻訳していた作家の■■■■・■■■■氏が、不審死を遂げています。

● 大英博物館、カリフォルニア州ハンティトン図書館、ミスカトニック大学付属図書館に保管されています。

原題は『デ・ウェルミス・ミステリイス(De Vermiis Mysteries)』。ルートヴィヒ・プリンによってラテン語で記述された魔導書です。1542年にケルンで出版されましたが、その直後に教会から発禁処分を受けています。

ルートヴィヒ・プリンはフランドル出身で第九回十字軍の唯一の生き残りを自称してました。十字軍参加し、その際に捕虜として拘留されていたシリアで魔術を学んだとされています。『妖蛆の秘密』は彼が異端審問によりブリュッセルで焚刑に処せられる直前に、獄中で執筆されました。

その内容は、中東地域の異端的信仰についての詳細や、古代エジプトにおける秘密の伝説・伝承、サラセン人に伝わる占術や儀式・呪文、父なるイグ、暗きハン、蛇の髪持つバイアティスなどの蛇神たちについて記されています。

焚書を免れたものや翻訳本が現在15冊確認されています。

現在、世界図書倫理綱領において本書の閲覧は厳に制限されており、翻訳は禁止されています。『妖蛆の秘密』を保管している図書館での閲覧を行う際には、図書館が国の指定機関による許可が必要です。

本書の発見者には帝国妖異対策局より報奨金が支払われます。



CREDIT

© 2019 帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0

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  • tyt-170.txt
  • 最終更新: 2019/09/03 11:11
  • by tytman