TYT-149 - ケセランパセラン
管理番号: TYT-149
妖異通称: ケセランパセラン
危険レベル: レベル3
遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。物品や事象の場合、直ちにその場から離れます。
非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
対応状況: 警戒監視中。
外観
関連事件
● ■■女子高等学校オカルトサークル事件
オカルトサークルに所属している部員7名が、同校内にある閉鎖中の旧校舎内で魔術儀式を行っていたところ、大量のケセランパサランが発生し、学生らに襲い掛かりました。旧校舎の異常事態に気が付いた教師らが駆け付けたときには、ケセランパサランの姿はすべて消えていました。襲われた7名のうち1名が行方不明、他6名が重体となっています。行方不明者については現在も捜索が行われていますが、発見につながる有力な手掛かりはつかめていません。
広域情報
● 関東以北にて目撃情報が確認されています。
ポイント
一般的な伝承では、ケセランパサランは白いタンポポのようにふわふわした白い毛玉であるとされていますが、TYT-149はその特徴と異なり毒々しい色合いの毛玉です。このタイプのケセランパサランが目撃されるようになったのは、平成20年に入って以降のことであり、それ以前に帝国内で確認されてことはありません。
TYT-149は、毛玉のように軽く柔らかく、ひとつひとつの個体自体は非常に脆弱な存在です。しかし、その性質は非常に狂暴なものであり、襲撃された被害者の証言によると、人間を見つけるやいなや集団で襲い掛かってくるとのことでした。ひとつの個体であれば、簡単に握り潰してしまうことができるものの、奇妙な叫び声と悪臭を放ちつつ迫りくるTYT-149の集団は、非常に恐ろしいものであったということです。また噛みつくことで、被害者に対して出血を伴う怪我を負わせます。
現在、TYT-149によって事件が発生した場所や目撃情報があった場所は、魔術の儀式が行われていたり、廃寺や神社であったりと何らかの霊的性質を伴うところに限定されています。しかし、関連性が確認されたわけではないため、それ以外の場所においても遭遇する可能性があることがあると考えるべきでしょう。
TYT-149については、巷でも沢山の噂が飛び交っており、様々な都市伝説が語られるようになっています。その中のメジャーな 都市伝説においてケセランパサランの誕生について語られています。それによると、元々は幸運を呼び込む精霊として存在していたケセランパサランを、悪魔崇拝者が捕え、精霊に対して古代の恐ろしい呪を施したことによって、TYT-149が生まれたとされています。
また都市伝説の中には、TYT-149を退散させる呪文や手段が色々と語られています。中には『お茶』を掛けるとTYT-149は蜘蛛の子を散らすように逃げていくというようなお話しもあるようです。勿論、それが実際にどれだけ有効なものであるかは確認されておらず、また中には到底実行ができないようなものもあるので、鵜呑みにすることのないようご注意ください。
対応詳細
帝国妖異対策局では、TYT-149を発見次第、捕獲・駆除を行うべく警戒を続けています。目撃された方はただちに最寄りの警察、若しくは対策局までご連絡ください。
懸賞金
北海道庁より捕獲1体毎に報奨金が支払われます。
映像情報
CREDIT
©2019 帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0
画像はby geraltより引用(Pixabay License)。