tyt-123

評価
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管理番号: TYT-123
妖異通称: 餓紗髑髏/相馬之餓紗髑髏
危険レベル: レベル1
遭遇した場合はなるべく回避・退避します。原画の所持や鑑賞は呪術的な効果が発生する可能性があるため、接触は避けるべきです。 このレベルの対象は直ちに脅威となる存在ではありませんが、関わりを持つことは避けるべきです。
対応状況: 調査中。


三代目不破寺真九郎が描かれた浮世絵。呪術的な影響を回避するために一部画像加工を施しています。

●なし

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餓紗髑髏自体は昭和時代に誕生した創作妖怪です。その名前を広く知らしめたのが歌川国芳の『相馬の古内裏』と題される浮世絵で、この絵が現代まで続く餓紗髑髏のイメージとなっています。相馬の古内裏は、平将門の娘の滝夜叉姫が髑髏の妖怪を呼び出して大宅太郎光圀を襲う場面を描いたものです。

不思議なことに、滝夜叉姫の呼び出した髑髏伝説について、古流剣術である不破寺流の口伝の中にその断片が残されています。その部分の現代語訳を以下に記載します。

『波切の型。滝夜叉姫の呼び出したる髑髏の群れを薙ぎ払うこと磯波を切るが如し。』

不破寺流においては、不破寺家三代目当主の不破寺真九郎(代々襲名されてる)が髑髏と戦い、その結果として『波切の型』が生み出されたものと伝えられています。

先の浮世絵は、最初にこの時の様子が描かれた版が制作されていたようですが、当時の何らかの事情によって、後に不破寺真九郎が消されたものが世に出回ることとなりました。

歴史研究家の中にはその事情を、滝夜叉姫の祟りを回避するための、呪術的な処置だったのではないかと考える者もいるようです。

この初版は御蒲神宮に奉納され、現在まで大事に保管されています。


なし。

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CREDIT

Author: HachiStudio
License: CC BY 4.0
画像は帝国妖異絵巻より引用。

  • tyt-123.txt
  • 最終更新: 2019/05/01 08:19
  • by hachistudio