tyt-091

管理番号: TYT-091
妖異通称: 無名祭祀書
危険レベル: レベル2
遭遇した場合は直ちに退避行動を取ります。物品や事象の場合、近づくことも避けるべきです。 警戒すべき対象です。なるべく早い段階でその場から退避する行動を取るべきです。
対応状況: 監視中。

なし

●[ 非公開 ]

● 現在、欧州及び米国の図書館にて計6部が保管されています。

無名祭祀書は、フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・ユンツト(1795年–1840年)によって記された魔導書です。フォン・ユンツトは、彼が世界中を巡って見分してきた古代の忌まわしき神々にまつわる信仰や宗教、伝承や言語といった知識をこの本にまとめあげました。1839年にデュッセルドルフにおいて出版された初版は『黒の書』と呼ばれており、所有者による焚書や発禁処分によって、現在では6部しか残っていません。

1845年にはロンドンのブライドウェル社が英訳による海賊版を出版。誤訳が多いものの無削除版であり、少なくとも20部の存在が確認されています。1909年にはニューヨークのゴールデン・ゴブリン・プレス社より、削除版が出版されています。

著者フォン・ユンツトは初版が出版された翌年に密室で絞殺体として不審死を遂げています。当時の記録によれば、喉に鉤爪の後が残ったいたと記されています。また彼が残した草稿を整理していたアレクシス・ラドーは、草稿を読み終えた後、これを焼却した後に自らの喉をカミソリで切って自殺しています。

この他、諸事情により公にはされていないものの、図書館に残されている『黒の書』に関連していると思われる不審死事件が数多く発生しているようです。多くのカルト集団が、初版及び英国版を求めて暗躍していることが確認されています。

万が一、本書に遭遇してしまうようなことがあった場合には、触れず近づかず、直ちにその場を離れ、帝国妖異対策局までご連絡ください。

監視中。

初版及び英国版の発見に繋がる有用な情報に対しては報酬金が支払われます。

CREDIT

© 2019 帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0

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  • tyt-091.txt
  • 最終更新: 2019/09/17 21:31
  • by tytman