tyt-078

管理番号: TYT-078
妖異通称: 山の主
危険レベル: レベル3
遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。物品や事象の場合、直ちにその場から離れます。 非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
対応状況: 監視中。


■■山中で遭遇したTYT-078

●本妖異に関連する事件は報告されていません。

●■■ヶ岳以外での目撃情報はありません。

TYT-078は紀伊山地■■ヶ岳の奥深くで稀に目撃されています。体長2~3mの赤い金魚の姿で空中を漂うようにして移動します。通常はゆったりとした動きで山中を漂っていいますが、時として非常に素早い動きを見せることがあります。赤い色と大きな体躯のため、遠く離れた位置からもこの妖異の存在を認識することが可能です。出現地域に点在する村々では、昔からこの妖異を山の主と呼んでおり、姿を見かけたらすぐにその場を離れ、なるべく接触を避けるようにしなければならないと伝えられています。村の伝承の中には、この妖異と遭遇した者が神隠しにあったり祟り殺されたという話がありますが、実際にこの妖異によって人が襲われたという事件はこれまでのところ確認されていません。伝承では他にも、薬草の場所を教えられたり、山で遭難した人を導いてくれたというものも残されています。本妖異がどれだけの知性を有しているのかについては判っていません。また本妖異の活動範囲では、度々首のない鹿やイノシシの遺骸が発見されています。

帝国妖異対策局ではこれまで3度に渡る調査において一度だけTYT-078との遭遇に成功しています。帝国妖異対策局ではこれまでのところTYT-078によって引き起こされた人的被害が確認されていないこと、及び昔から地元の村々との住みわけが成立していることから現状維持の方針を採用しています。調査時における対象との接触時、予測不能な動きをしつつ、時折非常に素早い移動を行うことから、人間が襲われた場合の危険性を考慮して現在の危険レベルを設定しています。

懸賞金は掛けられていません。




CREDIT

Author: ©2019 HachiStudio
License: CC BY 4.0

  • tyt-078.txt
  • 最終更新: 2019/05/06 01:10
  • by hachistudio