tyt-065

管理番号: TYT-065
妖異通称: 摩訶井村
危険レベル: レベル3
遭遇した場合は対象に気付かれないよう最大限の注意を払いつつ退避してください。物品や事象の場合、直ちにその場から離れます。 非常に危険な対象です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
対応状況: 調査中。


村の入り口にて警告を発するTYT-065-A

● [ 非公開 ]

● なし

摩訶井村は群馬県■■■から山間部を車で二時間ほど進んだところにあるとされる集落です。
この地域は実質的な未開区域が残存しており、地図情報が存在していません。Googleマップでも同地域はぼやけたモザイク情報が表示されているだけです。同村から帰還した者も存在していますが、彼等の証言やナビに残された履歴情報を辿っても、摩訶井村に辿り着くことはできませんでした。

都市伝説としてもこの村のことは広くしられていることから、多くの人々が村の場所を探していますが、たどり着けたものは殆どいないようです。

実際に村に行った者の証言によると、同村は非常に閉鎖的で周囲と孤立した環境で生活を送っているようだったとのことでした。村の入り口には異様な風体の門番らしき人間(TYT-065-A)が常駐しており、中に入るのを制止しようとするようです。同村から帰還したもの全員が、この門番による制止を聞き入れてそこで引き返しています。

TYT-065-Aは、濃い靄の中から浮かび上がるようにして、一匹の大型犬と共に現れるようです。剣先に鬼の頭蓋を突き刺した巨大な剣を地面に立て、丁寧ではあるものの威圧的な対応を取ります。

礼儀正しく接すれば、言葉数は少ないものの、或る程度の会話には応じてくれるようです。礼儀を失する行動を取ったり、TYT-065-Aにとって不快な言動があると、大型犬が恐ろしいうなり声を上げるとのことでした。

門番との会話を行った帰還者からの情報をまとめると、
・TYT-065-A自体は摩訶井村の者ではなく、彼自身、村に入ったことはない。
・摩訶井村の住人との交流があり、村についての情報はある程度持っている。
・摩訶井村は、非常に閉鎖的な村である。
・帝国の支配を受けていない。
・ひとたび村に入れば、二度と戻ることはできない。

彼自身の証言を信じるとすれば、TYT-065-Aは五十年以上この場所で門番を続けており、その間、摩訶井村に入った外部の人間が再び村から出てきたことはなかったようです。

帝国用対策局では、摩訶井村の場所の特定調査を継続中です。また同村への侵入は大きな危険がともなう可能性が高いことから、同地域への立ち入りを避けるよう警鐘を鳴らしています。

同村の確実な位置情報を提供した者に懸賞金が用意されています。

CREDIT

© 2019 帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0

  • tyt-065.txt
  • 最終更新: 2019/08/28 08:52
  • by tytman