tyt-061

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管理番号: TYT-061
妖異通称: 影絵
危険レベル: レベル3
遭遇した場合はなるべく回避・退避します。物品や事象の場合、接触は避けるべきです。 このレベルの対象は直ちに脅威となる存在ではありませんが、関わりを持つことは避けるべきです。
対応状況: 捜索中。
この妖異を目撃した場合は、帝国妖異対策局までご連絡ください。


[ TYT-061 ]

● ■■ミュージアム行方不明事件
平成2年8月30日帝国内にある■■ミュージアムにて、警備員四名中三名が行方不明になる事件が発生。その後の調査により、影絵に取り込まれていたことが判明しています。

● 帝国内の美術館を中心に出現しています。

元々、とある画家の描いた何の変哲もない影絵です。影絵の絵はもともとカラーで作られる予定でしたが、画家に注文した画商の意向で影絵として制作されました。しかし結果としてそれが酷評を呼び、画家は自尊心が傷ついたことを耐えられず行方不明になります。画家はその後妖異になり、影絵と同化。色をつけるために、人を影絵にとりこみ、その身体から色を取り込もうとしています。しかし影絵はいくら人を吸収しても色が染まらず、やがては人食いとして、美術館の間を移動し続けています。

[機密制限:丙級]
影絵と遭遇し、助かった警備員の証言 ■■「ええ、そうなんです……他の三人は、それにずるずると引きずり込まれて。おばあさんと子供らがいるでしょう?それらが楽しそうに騒ぎながら、襲ってるんです。結局絵の中で、同僚たちは……。俺は何故か引きずり込まれませんでした。影絵はすぐに消えてしまって……もしかしたらなんですけど、そいつ、食べきれなかったんじゃないですかね四人は……一気には襲いきれないんじゃ」
[機密制限終了]

帝国妖異対策局では報告の推奨、美術館に対し極秘で警告をしています。

「絵を見てみたい」という理由により、捕獲することに対して懸賞金はかけられていますが、その出金元は極秘とされています。




CREDIT

© 2019 佐和島 ゆら
License: CC BY 4.0
画像はpixabayより引用(Pixabay License)。

  • tyt-061.txt
  • 最終更新: 2019/05/09 19:37
  • by hachistudio