tyt-047_-_イースの大いなる種族

TYT-047 - イースの大いなる種族

管理番号:TYT-047
妖異通称:イースの大いなる種族
危険レベル:レベル3
遭遇したら気付かれないように退避してください。
非常に危険な妖異です。もし貴方の存在が相手に認識された場合、生命に関わる危機的状況に陥っていると考えるべきです。
対応状況:
捜索中。目撃した場合は帝国妖異対策局までご連絡ください。


勝門和三教授によるスケッチ。

●三須香取大学教授失踪事件[1984年]
三須香取大学で政治経済学を教えていた勝門和三教授が1984年5月始め、突然として奇妙な行動を取るようになり同月14日木曜日に失踪。行方知れずの状態が続く中、1913年9月に自宅の居間にて倒れているところを発見されました。教授には失踪中の記憶が一切ありませんでした。その後の調査で、同じ時期に米国でも類似の事件が発生していたことが判明。調査を行っていた米国の組織と情報交換を行った結果、精神交換を行う妖異の存在が確認されています。

●帝国以外でも類似の事件が報告されています。

イースの大いなる種族については、日本と米国の被害者によるインタビューから得られた情報と、文献に残されている断片的な情報のみとなっています。これらの情報から類推すると、この妖異は時間を越えて別の生命体と精神を交換する能力をもっており、それを使うことで自分たち種族の保存と知識の収集を行っているようです。また精神交換された場合、その対象は妖異の世界において自分が所属している世界に関するあらゆる知識を記録する作業に従事させられます。逆に、被害者側の世界では、イースの大いなる種族の精神を宿した被害者の肉体を使って、その世界についてあらゆる知識を吸収しようと活動するようです。一定期間が過ぎると再び精神交換を行い被害者は元の状態に戻されますが、その際、精神交換中の記憶は消去されます。

この精神交換がどの種族に対しても有効なのか、空間・時間的にどの程度の範囲まで可能なのかについては、現在のところ分かっていません。この種族に対して記述された古文献には、銀河を越え、何億年もの過去や未来に対しても精神を投影させることが可能であると記されています。文献には、様々な時代や星系において、イースの大いなる種族を信奉し彼らの活動を支援する集団や宗教が存在していることが記されています。記述を信じれば■■■■■■と■■■はその宗教・組織であると考えられます。

TYT-047の姿は勝門和三教授のスケッチによって描かれているのみです。この姿がこの種族における本来の姿であるかどうかについては不明です。もともと精神生命体として存在し、姿形を持っていなかった可能性について指摘する研究者も存在しています。

帝国妖異対策局ではイースの大いなる種族を鋭意捜索中です。目撃若しくはTYT-047によって精神交換が行われた可能性が高い人を発見した場合は、帝国妖異対策局若しくは帝国公安調査庁までご連絡ください。

現在、懸賞金は掛けられていません。


CREDIT

Author: HachiStudio/帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0

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  • tyt-047_-_イースの大いなる種族.txt
  • 最終更新: 2019/06/28 18:36
  • by tytman