TYT-040 - 魚神(多根之神)
管理番号: TYT-040
妖異通称: 魚神/多根之神
危険レベル: レベル4
対象の存在を認知した時点で貴方は補足されています。
対象に害意があった場合、貴方が助かる見込みはまずありません。知性を有する妖異であれば交渉の余地はあるかもしれません。
※もし可能であれば、死亡するまでの間、メモ等で情報を残すようにお願い致します。あなたの貢献は必ず後の人々の役に立つはずです。
対応状況: 調査中。
外観
関連事件
● 平成15年印巣村漁民失踪事件
印巣村で、その年の豊漁を願う魚神祭の後に行われる地引網に参加した村人25名が行方不明となった事件。目撃者が一人もいないことから、網の引手だけではなく観光客等も含め、当時浜にいた全員が失踪したものと考えられています。現場に残されていた唯一の手掛かりとなったスマートホンには、地引網を引きながら海へ引き込まれていく人々の様子が撮影されていました。
● 昭和40年 多根宗■■■大学生人身御供事件
サークル活動で、北印巣村の民宿に宿泊していた■■■大の学生6名が、同村で信仰されている多根宗の祭儀に参加。泥酔していた大学生らは、船上にて行われている儀式の途中に海中へ落下。全員溺死しました。
広域情報
● 多根之神信仰自体は、太平洋沿岸各地で行われています。
ポイント
TYT-040は印巣村周辺の海岸で発生する行方不明が発生する現象です。夕刻以降に浜辺に滞在していた場合、海の中へ入りたいという衝動に見舞われます。日中であっても浜辺の近くを歩いていると、季節を問わず何となく海に入りたいという気持ちが呼び起こされることが確認されています。地元でも夕刻を過ぎた場合は浜辺に近寄らないようにしています。海中に入ってしまった人はそのまま行方不明となり、その遺体が発見されることはありません。
印巣村周辺には、古来より魚神に対して不信心な行いをなした者は、海の中にある魚神の屋敷に連れていかれて下人として永遠に働かされるという伝承が残されています。同地域についての事件記録を調査したところ、平成以前にも同じような事件が時折発していたことが判明しました。当該地域の風俗について書かれた古文献「九十九里風土記」には、当該地域周辺では古より海から来たとされる魚神、多根之神を信仰しており、豊漁を願って毎年人身御供を海に捧げていたということが記されていました。
対応詳細
事件以降、印巣村では地引網は行われなくなりましたが、その後も周辺の海岸では毎年数名の行方不明者が出ています。帝国妖異対策局では、夕刻から夜明け前までの時間帯には、同地域の海岸に近づかないよう勧告を出しています。
懸賞金
懸賞金は懸けられていません。
CREDIT
© 2019 HachiStudio
License: CC BY 4.0