誘拐怪人 ケムール人の誘拐阻止
《 対決!ケムール人 》
絶賛迷子中だった局長は、ショタの悲鳴を耳にした。
声がした方に目をやると、遠くから何か黒い影がこちらに向かって走ってくるのが見えた。
影が近づくにつれ、それがショタを脇に抱えて走っていることに局長は気が付いた。
とっさに影の進路上に飛び出して、局長はその行く手を阻んだ。
黒い影の姿をはっきりと視認した局長は、それがケムール人であることを理解した。
恐らく捕食(性的な意味で)目的でショタを攫おうとしていたのだろう。
局長「ケムール人!」
雷鳴のような怒声を浴びせると、突然の闖入者に驚いたケムール人はショタを取り落としてしまった。
局長は思わぬチャンスをつかんだ。
しかし、ケムール人は足が速い。逃げられると追いつけなくなるかもしれない。
瞬間の判断で、局長はまばたきする間も与えず大技を繰り出した。
局長「鋼龍!」
ケムール人「ぴゃぁぁぁ!」
ケムール人はその場に倒れ、泡立つ赤色の液体と化して消えていった。
(おわり)
CREDIT
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