tyt-058

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tyt-058 [2019/07/02 20:26]
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tyt-058 [2019/07/02 21:21] (現在)
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  またこのTYT-058は、当時の中曾家にいた十一歳になる息子と仲が良かったらしく、自ら息子の保護者を以て任じており、自分がいる限りは息子は安全だと書き綴ることもありました。ある日、その息子が学校からの帰りが遅かったので、母親が占い版に尋ねてみると、今頃は危ない場所で遊んでいるから、早く迎えに行って連れて帰れ、場所は裏町の明神にある瀧の上の崖際であると書いたこともあったそうです。実際に母親が迎えに行ってみると果たして、危ないところで遊んでいました。  またこのTYT-058は、当時の中曾家にいた十一歳になる息子と仲が良かったらしく、自ら息子の保護者を以て任じており、自分がいる限りは息子は安全だと書き綴ることもありました。ある日、その息子が学校からの帰りが遅かったので、母親が占い版に尋ねてみると、今頃は危ない場所で遊んでいるから、早く迎えに行って連れて帰れ、場所は裏町の明神にある瀧の上の崖際であると書いたこともあったそうです。実際に母親が迎えに行ってみると果たして、危ないところで遊んでいました。
  
 + ​十二月の或る日、表の通りで大勢の人の声がして、地付きをするような響きが次第々々に近づいてくるため、中曾家の人々が何事かと驚き、占い板に聞いてみたところ、臼のようなものの両端に縄が付いていて、大勢の子供がその縄を持ちながら、地面をついている様子を描きました。しばらくしてその実物が門前に来たのを見ると、占い板が描いた通りの様子でした。これは同地の古い慣習で陰暦の亥の子の日に行われる年中行事でしたが、中曾氏はそれまで全く知らなかったということでした。
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 + ​また或る日の日曜日、局員十数名が中曾家に集ったとき、占い板が煎餅を奢るからということで、同家の下女に百五十枚買わせてきましたが、これを人々に分配する際、各人の俸給高に比例した割方をしました。この時、占い板を押していたのは同家の息子でしたが、その手が占い板が欲する人の前にずいっと進んで行って、目的の人への煎餅が押しやられていきました。その悉くが、俸給の列順に応じて一人も間違うことがありませんでした。もちろんこの息子は局員の俸給についてはまったく知識がありませんでした。また 最後に十枚ほど煎餅が残りましたが、これは買いに行った下女の前に押し遣られたということです。
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  現在、中曾家ではこの占い版を紛失してしまったとのことです。  現在、中曾家ではこの占い版を紛失してしまったとのことです。
  
  • tyt-058.txt
  • 最終更新: 2019/07/02 21:21
  • by tytman