tale-kagemusume

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tale-kagemusume [2019/06/04 16:31]
hachistudio
tale-kagemusume [2019/06/04 16:45] (現在)
hachistudio
ライン 53: ライン 53:
 前世での私は妖異だった。それは、つまり世界の理から外れた存在だったということ。 前世での私は妖異だった。それは、つまり世界の理から外れた存在だったということ。
  
-わたしは山奥の寒村で人々の目から隔離されて育てられていた。やがて過疎化が進んで村から人がいなくなってしまい、わたしはひとり街へと降りていくことにした。+わたしは山奥の寒村で人々の目から隔離されて育てられた。やがて過疎化が進んで村から人がいなくなってしまい、わたしはひとり街へと降りていくことにした。
  
 世間の常識なんて持ち合わせておらず、人間でさえないわたしは行く先々で騒動を起こし、そして追い払われた。 世間の常識なんて持ち合わせておらず、人間でさえないわたしは行く先々で騒動を起こし、そして追い払われた。
ライン 115: ライン 115:
 彼女からすればわたしはただの大量殺人犯。 彼女からすればわたしはただの大量殺人犯。
  
-唾棄すべき存在にしか過ぎない。+唾棄すべき存在に過ぎない。
  
 わたしはこの世の最後に、わたしを憎み蔑む目を睨み返してやろうと思って彼女を見上げた。 わたしはこの世の最後に、わたしを憎み蔑む目を睨み返してやろうと思って彼女を見上げた。
  
-彼女はどこか悲し気で優しい笑顔を浮かべながらんなことを言った。+意外なことに、彼女は悲し気に潤んだ瞳わたしを見つめていた。そしてどこか寂しくて優しい笑顔を浮かべながらこ言った。
  
 「あの……局長を助けてくださってありがとうございました。」 「あの……局長を助けてくださってありがとうございました。」
ライン 156: ライン 156:
 それもあともう少しで終わり。 それもあともう少しで終わり。
  
-「きっと……わたしは地獄へ落ちるんだろうなぁ……たくさん殺しちゃったし……」+「きっと……わたしは地獄へ落ちるんだろうなぁ……たくさん殺しちゃったし……でも……」
  
-でも地獄だっていい、もしかしたらあの男がいるかもしれない孤独じゃなければそこがいい。+地獄だっていい、もしかしたらあの男がいるかもしれない孤独じゃなければそこがいい。
  
-でも……もう一人はいやだなぁ……。」+「もう一人はいやだなぁ……。」
  
 聞こえないほど小さな声だったはずなのに、彼女は目に涙を浮かべてわたしの手をとった。 聞こえないほど小さな声だったはずなのに、彼女は目に涙を浮かべてわたしの手をとった。
  
-「局長の恩人は私にとっても大切な恩人です。そんな大事なに寂しい思いをさせるわけにはまいりません。+「局長の恩人は私にとっても大切な恩人です。そんな大事なに寂しい思いをさせるわけにはまいりません。
  
 なので……なのでわたくし必ず貴方のところへお伺いします。貴方がどこにいようと必ずです。 なので……なのでわたくし必ず貴方のところへお伺いします。貴方がどこにいようと必ずです。
ライン 178: ライン 178:
 「ねっ、お約束しましたよ。」 「ねっ、お約束しましたよ。」
  
-わたしのほとんどが世界から消失していく中、わたしが応えた言葉は彼女に届くのだろうかでもそんなことはもうどうでもよかった。+わたしのすべてが世界から消失していく中、わたしが応えた言葉は彼女に届くのだろうか。 
 + 
 +でもそんなことはもうどうでもよかった。
 \\  \\ 
 \\  \\ 
ライン 244: ライン 246:
 端からみたら本当におまぬけな会話だし、わたしもそう思ってはいるけれど、 端からみたら本当におまぬけな会話だし、わたしもそう思ってはいるけれど、
  
-こうして確認することで頭の中の混乱が徐々に落ち着きを取り戻していった。+こうして確認することで頭の中の混乱が徐々に収まり、落ち着きを取り戻していった。
  
 Hachiは凄く心配そうな顔してるけど……。 Hachiは凄く心配そうな顔してるけど……。
  • tale-kagemusume.1559633465.txt.gz
  • 最終更新: 2019/06/04 16:31
  • by hachistudio