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CoCシナリオ:『黄泉鼠を捕獲しよう!』


© 2019

事前情報

PL:3~4人。
プレイ時間:不明。量からしてオンセで2時間程度だと思われる。

最低1人は必須;運転(自動車)
推奨技能:目星、聞き耳
準推奨;歴史、オカルト
DEXが高いと鼠が捕まえやすい。

前提

探索者達は妖異研究サークル(所謂オカルト研究部)に所属する大学生。人数の少ない弱小サークルの為、いわく付きの現地に赴き調査をするという活動をしている探索者達に割り振られる予算は少なく、軍資金が足りない状態だった。

導入

都内から電車で3時間。最寄りの駅から車で2時間のところにその村はあった。
地図にははっきりと載っていない、こぢんまりとした古い田舎村だ。駅周辺にはある程度の店があっりレンタカーの貸し出しが行われているが、離れると獣道が続く森へと変貌していった。
村への入り口まで来るとギリギリワゴン車が通れるほどの木製の橋が渡っているところを通らないと辿り着くことができない。橋の下には大きな川があり、流れも早く落ちたらひとたまりもないということは理解できるだろう。
探索者達がこの秘境の地に訪れた理由は、サークル活動の軍資金を得る為だった。
現在この秘境の村……植尋(うえひろ)村には、大量の黄泉鼠が溢れかえっているという。村の人の多くは高齢で、動きの速い鼠を駆除するには骨が折れるのだと、駆除を引き受けてくれる若者を募っていた。
移動費は自費だが、村に着いてからの宿泊所や食料の世話をし、かつ一匹あたり100円の報酬金を貰えるという。黄泉鼠の調査をしながら軍資金の調達ができるといううまい話に、皆、心を躍らせていた。

村の外に車を置き、中に入ると、始め村人たちは動揺していたものの、事情を話すと歓迎してくれる。探索者達はそのまま村の端の空き家に案内する。探索者達はここを拠点として活動することになる。

空き家は、人が住んでいないというわりにはなかなか綺麗に掃除がされている。たまにやってくる妖異の研究者や学者などを泊めるためのようだ。この村はあまり有名ではないものの、妖異関連などその筋の人たちには広まりつつあるらしい。

探索者達はその後村長の家で昼食をご馳走になる。イノシシ肉や山菜を使った昼食は、探索者の長旅を癒してくれるだろう。料理自体はとても美味しい。
途中、探索者の一人のご飯を、目を盗んで食べようとする小動物を発見する。
一見ただの鼠だったが、よく見るとその顔には人間のような瞳を持っている歪な生き物だった。黄泉鼠だ。
食卓は騒ぎになり、「またこいつらきやがったな!」などの発言を聞き取れるだろう。自体は結構大変だと認識していい。

探索者が捕まえようとした時、別の人物が腕を伸ばし鼠を捕まえることだろう。
それは、この村に調査にやってきたという妖異対策局の[加東刃ゑ(かとうじんえ)]だ。
学ランのような格好にトンビコートを羽織っており、顔面には直視し難い火傷を負っている。また、腰に差している日本刀にも目がいくだろう。


© 2019

彼も黄泉鼠の大量発生の広告を見て、局の方針のもと足を運んだらしい。彼は捕まえた鼠を籠に入れながら、「歩くたびに目の端に鼠の姿がちらつく。この状態だとかなりの大物がいるかもしれない。ボランティアとしてきたのは立派だが、大事になる前に帰った方がいい。自分も明日には一時応援要請をしにここを出る予定だ」という旨を伝えてくる。
だが、探索者達からしたら重要な資金源だ。立ち去るわけにもいかないだろう。彼は忠告は一度するくらいでその後は自分から特に何も言ってこない。だが、鼠駆除に苦戦していたら10匹程度手を貸してくれるし話を聞けば答えてくれる。


昼食を食べ終えると、探索者達は早速鼠を捕まえるために村中に散らばるだろう。


*黄泉鼠捕獲特殊ルール*
幸運+20で判定。成功で1d10匹と遭遇。
DEX*3で判定。通常成功で1d6匹獲得。スペシャルで1d6+3匹。失敗だと捕まえられない。
夕飯まで、5ターンチャレンジすることができる。
この5mターンの間に捕獲以外のこともしてもよい。(住人に話を聞く、加東と話をするなど)
これも1行動を1ターンと数える。


住人に話を聞く場合、誰に聞いても以下の話をする。
・この地域は比較的黄泉鼠を見ることがあった。
・森の中には夜、鬼が出るなどという話もあったが入ったことはないし実害もなかったから気にしたことはなかった。
・ここ数ヶ月でだんだんと鼠が数を増やしていき、最近は農作物が荒らされる、米を食われるなどの実害に遭っている。
・この村は高齢化が進んでおり、若者も少ないため、駆除ができる人間が少ない。
・よって今回のように元気の有り余っている若者に駆除を要請している。
・局員をわざわざ呼ぶほどのことでもないと思っている。今回来たことにはひどく驚いた。
・夜に外に出るのはやめた方がいい。鬼が出るかもしれない。見たことはないが

加東と話をすると、以下のことを教えてくれる。
・黄泉鼠のみが騒ぎを起こすとは考えられにくい。きっと何か大物がいるに違いない。
・今の所実害がないし、帰る気がないようなのできつくは言わないが滞在するのはオススメしない。
また、村の住人がいないところだと以下の話もする。
・この付近に訪れた研究者などが行方不明になったという話もあるから、下手に森の中には入ったりしないように。もしかしたら村人も関わっているかもしれないから、決して一人にはならないように。

鼠を捕まえまくる、またNPCに話を聞き終わるなど良い頃合いにはもう日が暮れはじめ夕飯時にして切り上げさせること。

探索者達は夕飯もご馳走になる。献立はさほど変わらないが、メインに猪鍋が加えられている。
探索者は村人や加東と共に腹一杯食べることだろう。

飯が終わると片付けなどは村人が請負い(手伝っても問題ない)、もう夜中だからゆっくり休むといいと空き家に返される。
探索者達はそこで次の日の予定を組んだり、枕投げをしたり旅行気分を味わいながら就寝することだろう。
この間外に出ても構わないが、当たり前のように街灯はなく真っ暗闇なので危険だということを伝えて欲しい。出来るだけ外には出さない方が良い(村人達が肉オアーティの準備をしているから)
また、夕飯を食べてから二時間後には眠気がくる。ほぼ強制的に寝かせるのではなく、「慣れない土地まで長距離の旅をし、鼠を追い回したあと腹いっぱいになったので眠気がきたようだ」など自然に納得できるような言い回しでごまかしつつ強制的に寝かせるのがいい。実際睡眠薬のような効果のある薬草じみたものを料理に含まされているので耐性のついていない探索者は眠気に勝つのは難しいだろう。実際疲れているだろうし。この薬草に関しては薬学、または生物学で料理を調べることができる。が、下手に警戒されないように事前の村人たちの行動を怪しまれないようにするのがいい。

探索者達が就寝した後、1d100(幸運)を振らせる。一番値の悪かったものが飯として村の中心のキャンプファイヤー開催地で焼かれることになる。

それから、また探索者には1d100(聞き耳)を振らせる。成功すれば、人の声に気づいて起きることができるし、失敗したら成功した人が起こすか、誰も成功しなければ声の主がひっぱたいて強制的に起こしていくだろう。

探索者が目を覚ますと、そこには緊迫した表情の加東がいた。加東は、「やはり村人自体が脅威だった。早くこの村を出るぞ」と伝えてくる。そこで探索者達は、先ほどの幸運で一番高い値を出した探索者がいないことに気づくだろう。その話をすると、「村の中央で捕まっている。出来るだけ早く助けにいくぞ」と、全員を案内していく。

物陰に身を隠しながら向かうと、村の中央にはキャンプファイヤーの時のように丸太が組まれており、その中央に、まるで豚を丸焼きにでもするような状態で探索者の一人が吊られていた。吊られている探索者は流石に目を覚ましていてもよい。
残りの探索者たちが様子を伺っていると、村人たちが歌いながら吊られている探索者の周りを回っていることがわかる。
「久しぶりの肉じゃぁ!人肉じゃぁ!」などと、浮かれているようだ。その村人たちの顔を見ると、昼間見せたような穏やかな笑顔ではなく、狂気に満ちた鬼の形相であることが嫌でもわかるだろう。本能的に妖異の類だと察してもらって構わない。SANCだ(1/1D4).


ここで捕まっている探索者の助け方だが、これに関しては探索者たちに考えてもらうのがいいだろう。探索者たちが提案したことは、できそうにないこと以外であれば積極的に行動させればいい。できない時ははっきりと無理だと伝えること。あまりにも停滞しているようであれば、木組みに火を放っても構わない。
例を言うならば。戦闘経験のある加東を村人の集団に突っ込ませて、その隙に探索者たちが捕まっている探索者を助け頃合いを見て逃走する、というものだろうか。勿論放置して逃げるというのもありだ。

とにかく、探索者を救出、もしくは放置してうまく逃げると、村の外にある車まで行くのに村人と追いかけっこをすることになる。
村人のステータスを参考に、DEX対抗をする。失敗したら村人に捕まりさらにSTR対抗をすることになる。それにも失敗したらもれなく餌になるので頑張ってダイスを振ろう。
ただ、探索者や自分が村人に捕まり、STR対抗で逃げ切れなかった場合躊躇なく腕を切り落とすことも可能だ。命があればどうにかなる精神。その場合は失敗したとしても逃げ切れていい。ただしダメージを1D6+1いれること。


ここを切り抜けられたら車に乗り逃走することができる。車で逃走する場合、森の中を通るわけだが、道が悪いのと森の中に住む妖異が飛び出てくるので、運転技能を使い鮮やかな運転さばきを見せつけなければいけない。運転技能を三回成功させること。
勿論ここで失敗すると木にや妖異にぶつかる。三回ぶつかる、もしくはファンブルなど取り返しのつかないことをすると車は大破する。
ほぼ生還の見込みはないと言っても過言ではない。出来るだけ生かしたいならできるだけ運転技能は多めに取らせよう。

無事三回成功すると、うまい具合に逃走することができる。探索者たちはもう終われることのない安心感と、命が無事であったことに改めて生きていることへの感謝をすることだろう。
この後は加東と共に妖異対策局へと赴き村についての報告をすることになる。村には対策局員の舞台が派遣され、早期解決を目指すという旨を伝えられた。
その後、村の被害者、および情報提供者という立場によりサークルの活動にも目がつき、ある程度の補助金も出してもらえることになるだろう。
そして、探索者の元には車に迷い込んできた黄泉鼠がいた。その処遇をどうするかは探索者に一任する。
こうして妖異対策局ともある程度の縁を結んだ探索者たちは、この件に懲りることなくまた新たな妖異を研究することになる。


シナリオクリア

報酬:SAN回復1D10
神話技能:2%増加

NPC


男 22歳 妖異対策局員
STR15 CON11 POW13 DEX15 APP5 SIZ14 INT15 EDU18 
SAN65 幸運65 アイデア75 知識80 HP13 MP13 db+1d4 

目星:50 聞き耳:60 回避:50 信用;60 日本刀:70 こぶし:60 キック:60 MA:60 応急手当て:60

妖異対策局の局員。普段から僻地へ赴き怪しい場所を自ら調査し、対処できそうであれば自身で解決し報告するというスタンスで活動している。実は大学生。すでに局への就職も決まっておりそのためにこの活動を行なっている。探索者とも知り合いだったとかでも面白いかもしれない。そのあたりは自由に設定してもらって構わない。

STR20 CON16 POW12 DEX16 SIZ12 INT10  
HP14 MP12 db+1d4

最後の逃走シーンで使うステータス。妖異という存在も合間って色々と身体ステータスは高め。




CREDIT


© 2019
License: CC BY 4.0

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  • coctrpg002.txt
  • 最終更新: 2019/07/08 19:52
  • by tytman